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Saturday, April 5, 2014

東京メンズコレクションから読み解く「男らしさの復権」2014年秋冬


2014秋冬シーズンの東京コレクションが閉幕した。数百にものぼる東京メンズブランドのなかで、ランウェイショーを発表の形式として選ぶブランドはほんのわずかなので、その希少派の中から潮流を読むのはいささか強引かもしれないが、明確に浮かび上がったひとつのキーワードがある。それは久しく影を潜めていた「男らしさの復権」である。東京に先立つこと2カ月。1月に開催されたミラノ、パリ?メンズ?コレクションで、男らしさの復権を感じたことはあまりなかった。強いて挙げれば、MA-1に代表されるミリタリーアイテムが百花繚乱だったことだろうか。だけれども、テーラードジャケットの上にショート丈のフライトジャケットを重ねたり(ジャケットオンブルゾン)、スーツの上にモッズコートやN3-Bを"ブルジョアな青島"的に羽織るスタイルが主流で、そこにほとばしるような男らしさを感じることはなかった。

しかし、なぜか東京のランウェイは非常に男らしかった。そして、その男らしさの表現が多彩で奥深いのがとても東京らしいと思った。MA-1、ライダースジャケット、トレンチコートなどの表面的に男らしいアイテムがランウェイを席巻したのはもちろん、一見ではなよっとしているように見えるけれど内包する思想が男らしかったり、男女の性差の境目をなくしたジェンダーレスなファッションの中から"男"が春の筍の 【RIMOWA SALSA AIR】 リモワ サルサエアー スーツケース ウルトラバイオレット 61L 【4輪】 822.63 (82263)TSAロック 61Lようににょきっと顔を覗かせたりしているのだ。表面的に分かりやすく男っぽかったのは、吉井雄一とオオスミタケシが手掛ける「ミスタージェントルマン」だ。トラッドをベースに、着丈の極端なアレンジやフェミニンな味付けをするのが得意なブランドだが、今シーズンは女性的な要素は皆無で男らしさ1本で勝負している。キーワードは「ツイード、ミリタリー、デニム」の3つ。なかでもミリタリーの表現は多彩で、テーラードジャケットとMA-1が一体になったハイブリッドなアウター、フランス軍のF2ジャケット、オリーブグリーンと鮮やかなイエローのA2ジャケットなどを披露した。デニムはセットアップでの提案が新鮮。

ツイード×レザーのバーシティージャケットのオールインワン、大人の幼児プレイに最適な上質なアランニットのロンパース、トレンチコートとショートパンツがドッキングしたものなど、上下の境を無くした表現も目立った。ブランドのアイデンティティであるショートパンツの丈は相変わらず短めだが、穿くのをためらうほど短くはない。ヘアスタイルもビシッと撫で付けた7:3分けで、色気がぷんぷん。欧米の流行が全て詰まっているから、マーケティング寄りのブランドと言えなくもないけれど、2人のオリジナリティもしっかり入っているから軽々しく見えない。今の気分、流行を映し出す鏡として、なくてはならない役者に成長している。程よく色落ちしたGジャンとセンタークリースの入ったデニムトラウザーは白のタートルネックセーターでラフに、ワンウォッシュのセットアップはポップな柄のセーター、スカーフ、ファーのストールでブルジョアに着こなす。このあたりのさじ加減は本当に上手い。

今のファッションは軽い、着やすいが重視されがちだが、ファッションには覚悟が必要」と話す落合宏理。「ファセッタズム」の2014秋冬コレクションは、落合の言う「重圧、圧迫、覚悟」という言葉を体現した"強さ"を感じさせるものだった。強さの一例を挙げてみよう。襟がレザーになったたっぷりしたシルエットのコートは、パーカーとスウェットパンツに合わせてジム帰りのような男らしさを演出。最近の流行とは一線を画すボリューミーなダウンジャケットは、90年代のザ?ノース?フェイス的な雰囲気で、音の背景が透けて見える。ブルーのスウェードのライダースジャケットはヤンキーの短ランのように短く、それに合わせた黒のパンツはボンタンのような極太。暴走族の特攻隊長のような攻撃的な佇まいだ。

リリースに書かれた「When we meet in our dreams」の意味を落合に問うたところ、あまり意味はないみたいにはぐらかされたが、私的にはファッションデザイナーになるという夢を描いた頃への懐古が透けて見えた。曲解かもしれないが、スタジャンの袖に張られた☆(星)のワッペンは、裏原宿文化を牽引してきた「ア?ベイシング?エイプ」を連想させるし、フリルのロングシャツやスカートは「コム デ ギャルソン」。ライダースベストは高橋盾の「アンダーカバー」へのオマージュを感じずにはいられなかった。かれがブランドを始める前にテキスタイル会社の社員として、そうした錚々たるブランドの生地を担当していたのは良く知られた話だが、名実ともに東京を代表するブランドに成長した今、そうした先輩たちの高い"壁"を乗り越えなければならないという強い意志を感じた。落合の心の内がテーマになっているから、どこか総花的でショーとしての完成度RIMOWA リモワ リンボ マルチホイール TSAロック付 4輪 スーツケース 891.77/89177 ナイトブルー Multiwheel 104Lは前回より落ちるかもしれないが、パワフルさは相変わらず。壁を越えたとは思わないが、会場に誂えられたベニア板の壁の中腹まではよじ上れたのではないだろうか。

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